昔はどんどん増えていたリサイクルショップ。
しかし2020年現在あの時の勢いは何処へやら
バタバタ潰れていると思いませんか?
先日、知り合いのリサイクルショップもまたお店を畳む事となりました。
その背景と今後のリサイクル業界に未来はあるのか?
そんな事をテーマに記事を書かせて頂きます。
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この記事の執筆者
千葉県山武市の個人リサイクルショップKK.ネット代表 小林国雄
経験【2020年1月現在】
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リサイクルショップの今後の未来
さていきなり結論から言わせて頂きますと
リサイクルショップの今後はどうなのか?未来はあるのか?
と言うことですが私的には
リサイクルショップの今後は厳しいと言わせて頂きます。
今、耐えているリサイクルショップも今後は潰れる、お店を閉める可能性が高いです。
さらに減るという事ですね。
それには理由を知る必要があります。
リサイクルショップはなぜ衰退していった?
- 家電製品の備え付け
- 格安家電製品・家具
- フリマアプリ
基本的にはリサイクルショップが衰退していった理由はこの3つかと思われます。
家電製品の備え付け
レンタルも含まれるのですが不動産がアパートなどに事前に
必要最低限の家具、家電製品を揃えている事があります。
そうなると住む方は購入する必要がないんですね。
まだこれをしている不動産はリサイクルショップでまとめて購入してくれる事も
あるのでまだこれは良い方ですが
今まで購入してくれたお客さんの一部が消えた事になります。
格安家電製品・家具
当時は2つ扉の2ドアの冷蔵庫は国産などで揃えると新品で5万円~と言った感じでした。
現在は海外製のメーカーなどで格安で新品で19800円とかで
売りに出されます。
デザインも最近では良くなって来てますし使う事に関してはまったく問題ないので
こういった物を使用する方も増えてきました。
ニトリの格安品なども耐久性はいまいちだったりしますが普通に使用するので
あればデザインはおしゃれだし安いし何より人が使っていない新品です。
これらは元から安いので中古での販売価格が難しくなってしまう品でもあります。
1980円で売っているテーブルとかを4年使ったとして
いくらで値段付けたら利益取れるの!?ってなっちゃいます(笑)
フリマアプリ
そして一番の理由がこのフリマアプリでしょう。
ご存じメルカリです。
これにより個人1人1人が自分の中古品を売買する事に抵抗がなくなりました。
今まではどうやって売っていいか分からない・・・
それがスマホ片手に写真を撮るだけで売りに出せるシステムです。
今までもヤフオクなどはありましたがその比ではないでしょう。
長くリサイクルをやっている私がヤフオクとメルカリを比べた記事も
あるので参考までにどうぞ。
エキスパートが語る!ヤフオクとメルカリの使い分け。どっちが良い?
最初はリサイクル業界でも
「何かまた新しいツールが出来たね、流行ってるらしいよ」
何て話してたのが本当2.3年前です。
そこで私も出品してみると初めて出品して5分も経たずに売れて驚きました。
とにかく売れるのが早いのです。良い商品であれば数分で売れて現金化出来ました。
しかしそのメルカリの売れるスピードの恩恵を受けたのは在庫があるまででした。
とにかく売れる商品であればメルカリでいくらでも売れる!!という感じだったのですが
リサイクルショップの肝心の買取が激減してしまったのです。
1人1人が簡単に自分で売れるのにわざわざリサイクルショップに売る必要もない訳です。
メルカリという便利なツールは私も素晴らしいと思います。
しかしリサイクル業界に大きな打撃を与えたのは間違いない事実なのです。
どうすれば生き残れるのか?
リサイクルショップが今後どうする事で生き残るか?
これには買取を増やすのが一番なのですがそうも言ってられなくなってきました。
10年ほど前はまだインターネットを駆使するだけで生き残る事が出来ました。
当時はインターネットなどで売らん!!
商売は直接、対面してお客さんと喋って売る物じゃ!!と言っていた
古参の古物商たちが苦しみました。
しかし現在はインターネットを駆使していても生き残るのは厳しいです。
リサイクルショップが買取を増やす方法もまとめてあります。
買取を増やすのも限度があります。
今後、待っていて自然に買取が急に増えるという事はないでしょう。
それならばどうするか?
何かに特化する以外に生き残る道はないと思います。
いくつか例をあげますと
- 不用品回収・遺品整理業
- 海外輸出
- 不動産を自分で持つ
- 家電の修理
- どこかの企業と連携する
一番多いのが不用品回収・遺品整理業ですがこれはすでにやられている
リサイクルショップは多いと思います。
海外輸出も最近ではハードルが低くなってきておりますので
ある程度調べれば日本国内で再販が難しい物もお金に換えていく事が出来るでしょう。
私は今、注目しているのは
不動産を自分で持つ、家電の修理などです。
あくまで私が今考えている事ですのであしからず。
不動産なんて聞くと少しハードルが高くなってしまうかもしれませんが
ハードルが高ければ高い程真似する人は減ります。
そもそもリサイクルショップって許可さえ取ってしまえば
誰でも相場を調べてそれ以下で買えば良いだけのある意味、小学生でも出来る商売でもあります。
だからこそ後から後から真似して参入してくるのです。
だったらハードルを高くしてしまえば真似する人は減るのでないか?と思います。
そこで不動産なのですが大きなマンションを買うとかではなく
小さい物件でも良いから持つ事で
そこの家電製品を備え付けにする事で価値をあげる事が出来ます。
また自分で買わなくてもそういった事を生業としている人と連携し
業務提携する事でも可能です。
家電の修理などもどこかの電気屋さんと連携する、
遺品整理を専門としている業者と連携する事でも出来るのでないかと思います。
現在生き残っているリサイクルショップも今度閉店が増えて来ると思います。
余程、立地が良いか資金に余裕がある所以外では
この様に何かに特化する必要があるのではないでしょうか?
時代はめまぐるしく変化しています。
こんな時代だからこそ柔軟に対応出来ないと取り残されてしまいますね。
大好きなリサイクル業界の未来を願わずには要られません。
最後までお読み頂きありがとう御座いました。